
桜の花も咲き揃い、心躍る季節となりました。皆様にはご健勝のことと存じます。
昨日、弊社に春の訪れがありました。
次郎島地区にて春祭りが行われ、獅子舞が訪問してくださいました。
晴れ渡る青空のもと、笛の音が高らかに響き、
子供たち、大人たちの力みなぎる舞に、心晴れやかな気持ちになりました。
余談ですが、、、
獅子舞についてはこちらに嫁いできてから触れる文化だったので、少し調べてみました。
富山県では獅子舞の歴史が長く、数も種類も日本一の獅子舞県と言われています。
多くが地区の春祭りや秋祭りで奉納されます。
日本の獅子舞のルーツは古代のインドと言われており、
形容を変化させながら、中国から朝鮮半島にわたり
7世紀の初め頃、仏教の伎楽と一緒に日本に伝来したとされています。
その頃、日本列島に生きる民たちは、縄文の猪送り、アイヌの熊送り、東北の鹿踊り等のように、
動物を大自然の神として敬う精神文化を既に持ち、さらにお祓いの人生観とも結びついて、
獅子舞を日本独特の文化へ熟成させました。
獅子舞が日本の各地に急速に広まったのは、江戸時代の初期の頃からで、「伊勢大神楽師」と呼ばれる芸能集団が獅子舞を踊りながら全国をまわり、次第に芸能的要素が加わりました。
その後、各地で郷土色豊かな独自の舞いが取り入れられ、日本を代表する民俗芸能として獅子舞は定着したとされています。
富山県では、江戸時代の中期まで、獅子舞は神輿の渡御(とぎょ)の露払い役として一部の村で奉納され、明治時代に入ると庶民の芸能として隅々の村々まで浸透しました。
また、富山市八尾地区では、室町時代につくられた獅子頭が見つかっており、年の明らかな獅子頭としては、富山県最古のものです(県指定有形文化財)。
全国的には正月の行事などに演じられることが多い獅子舞ですが、富山県での多くは、春祭りか秋祭りに獅子舞が行われます。
春は雪解けとともに始まる農作業での豊作を祈念して、秋は五穀豊穣に感謝して、賑やかな獅子が神社に奉納され、家々をまわります。
富山県の獅子舞は大きく分けて「百足(むかで)獅子」と「二人立ち獅子」に分類されます。
「カヤ」と呼ばれる胴幕の中に人が何人も入って行われる「百足獅子」は、全国的に見ても珍しい獅子舞の形態だそうです。
_____________獅子舞の魅力 獅子魂プロジェクト 日本一の獅子舞県・富山 より
百足獅子にも「氷見型」、「五箇山型」、「砺波型」、「射水型」、「加賀型」など地域ごとにいろんな型があるようでした。
調べれば調べるほど歴史深く、魅力たっぷりの獅子舞ですが、
今年はこれまでコロナの影響もあり中止されていた小矢部市獅子舞大共演会が開催されるそうで、盛り上がりを見せそうですね。
今回調べたことで、益々今年の獅子舞が楽しみになりました。
急に寒さの戻る日もございます。お身体を大切になさってください。